雑念日記

主に技術的なことをつらとらと(書ければいいな)。

一周まわってRIP SLYMEに戻ってきた話

TL; DR

以下のミュージックビデオがなんか無性に心に刺さったので良かったら見てみてね。

www.youtube.com

ぼくとSOUL'd OUT

先日Twitterを眺めてたら以下の記事へのリンクが流れてきて、

読んでひとしきり笑ったあと「そういやSOUL'd OUTってどうなったんだっけ」とか思ってググったら以下の記事が出てきてまた笑ったりしました。

ぼくとSalyu

で、そういえば自分にも「定期的に○○○が聴きたくなる病」ってあるななんてことを思ったりしまして、 ここでRIP SLYMEが出てくるかと思いきや○○○にはSalyuが入るのです。 好きなんですよね、Salyu。「VALON」(リンク先はバージョン違いの「VALON-1」)みたいな透き通るような歌声をみせたかと思いきや、「風に乗る船」や「青空」みたいな希望や多幸感溢れる歌が出てきたり、一方で「LIBERTY」みたいな力強く感情をさらけ出すような歌があったりして。 そんなにちゃんと追いかけてるわけではないので知らない曲も多少あったりするんですが、ふとしたタイミングで存在を思い出しては手持ちのアルバムを聴いたりするのです。

そんなSalyuを知るキッカケは、中学生だったか高校生だったかの頃に出会った、上にも出てきた「VALON」という曲でした。 「VALON」はIlmari x Salyu名義で出されたデュエットソングでして、そのIlmari(ILMARI)こそ当時僕が好んで聴いていたRIP SLYMEのメンバーというわけです。あ、やっとRIP SLYME出てきた。 レンタルCDショップでたまたま「VALON」を見つけ、ILMARI目当てで借りてみたところなんだか凄い女性ボーカリストに出会ってしまったという感じでした。

RIP SLYMEの今

そんなわけで半年くらい前にも、ふとSalyuを思い出してYouTubeを漁ったり現状をググったりして、「一時期のような勢いはないもののまだまだ活動してるんだなあ」などと物思いに耽っておりました。そののち、上記のような関連から「RIP SLYMEは今何してんだろう」と芋づる式に各メンバーのSMSアカウントなどについてググり始めたりして。おいおい、知らぬ間にドラマの主題歌まで歌ったりしてたのか。

そしてすぐに、2017年春頃にメンバーのSUさんの不倫疑惑が週刊誌にて報道されて以降、RIP SLYMEとしては表舞台には出てきていないという情報に到達しました。あぁ、そういえばそんなニュースあったなぁと。ググり当時で報道から丸一年くらいでしたが、活動自粛にしても結構長いな、なんて思ったりして。

んで、もう少しググってみると、なにやら「SUの奥さん(大塚愛)やら不倫相手やらが芸能界大物のお気に入りで、不興を買ったRIP SLYMEは表舞台に立たせてもらえない」などというゴシップ記事も。

まぁそれについては真偽不明だけれども、同じくメンバーのPESInstagram

リップスライムやファンクラブにおける活動など、もう私は何も出来る立場にはありません。」 https://www.instagram.com/p/Bf0cl8Jh5Ov/

という発言をしており、他のメンバーはRIP SLYMEとしての活動については沈黙といった感じだったので、どんな力学かはさておき現状では公での活動は絶望的な状況なんだろうなということは察しました。

ぼくとRIP SLYME

そんなRIP SLYME、僕は中学~高校くらいに好きで聴いていました。
それまでの僕にはラップ?HIP HOP?というと、(ポンキッキーズ等でスチャダラパーなんかを見ていたにも関わらず)怖いお兄さん達が低いダミ声で何やら恐ろしいことを早口で語ってるみたいなわりと間違った良くないイメージがあったのですが、RIP SLYMEにはそうしたイメージとは離れた、ポップでゆるくて洒落たアンちゃん達みたいな印象を受け、わりと衝撃だったのを覚えています。 インディーズ時代の曲も遡って入手する程度にはハマりました。

高校~大学あたりではお定まりのように国内のポップシーンからは離れて洋ロックに手を伸ばしてみたり、サブカル方面に向いてみたり、テクノにのめり込んでみたりしたのち、今は馬の骨(平沢進ファンの隠語)に落ち着いており、長らくRIP SLYMEにも触れていませんでした。

そんな折に上記の実質活動停止状態であることを知り、なんだかセンチな気分になって、耳懐かしいかつての曲から最近の曲まで一通りチェックしましたが、年食っても相変わらずゆるくて楽しげでかっこよくて、良いな、と思ったのでした。 離れつつある時期にリリースされ「なんだかなぁ」と思ってた曲も、今聴いてみると当時わからなかった良さがあることに気づくというか。 「かつて好きだったものなのだから、熱心に追いかけるまではせずとも新譜のチェックくらいしておけばよかったな」とほんのり後悔もしました。 (これずっとファンを続けていた人からは一番嫌われるムーブだな。)

始まりはQ(9)CUE

で、たどり着いたのが冒頭のミュージックビデオ「始まりはQ(9)CUE」。
これはRIP SLYME単独ではなくSPECIAL OTHERSというインストバンド(と言っていいのかしら)とのコラボ曲ですが、 感傷的というか情緒的というか、な雰囲気の曲と映像が、上で書いたちょっとおセンチな気分と相まってなんだかすごく刺さりました。
歌詞そのものは尖ったメッセージ性はさほど無く、ざっくり言うと「前から知り合いだったSPECIAL OTHERSの4人に突然誘われ俺らRIP SLYMEの5人、合わせて9人で最高な音楽を作り上げるよ~」みたいな感じで、 RIP SLYMEが誰かとコラボするときの割とよくある傾向のものではあるんですが。 タイトルにもなってるけど「9人」とか「急」に始まる、「キュー」がかかる、みたいな感じで掛詞してる感じ。

PESの特徴ある高めのボイスとメロディアスなラップは相変わらず良い。
RYO-Zの「自由 どう思ってもらっても構わない」からのくだりも良い。
SUさんの「笑顔がエスカレート」「巻き添え食らわしあってる」みたいな独特の言葉選びも良い。
SPECIAL OTHERSの奏でるサウンドももちろん良い。

勝手ながら

RIP SLYMEはHIP HOPなのか?みたいな批判なんかもありつつも、長く第一線で活躍してきた彼らの強さみたいなのを感じたんですよね。
なんだかこのまま活動休止状態でフェードアウトしていくのがすごく勿体無いなと思ってしまうのです。
願わくば、何かの良き図らいでRIP SLYMEの再始動にCUEがかかればいいのになどと思う次第です。

2018年11月追記

https://www.instagram.com/p/BprqeffBzJX/

皆さま大変長らくご無沙汰しております
ファンクラブの閉鎖。
5人での活動を休止。
全ての責任は私
大槻一人 suにあります。
長く沈黙し続けた事
謝るのが遅くなった事
この様な状態にさせてしまった事
ペス イルマリ りょうじ フミヤ
そして全ての全ての関係者の皆さま
この場を借りて今一度謝罪させてください。
大変申し訳ございませんでした。

結局公式に活動休止ということになりました。
残念ですが仕方ないですね。