ruby-processing 2.4.1 がリリースされました
先日ruby-processing導入の記事を書きましたが、最新のruby-processing 2.4.1がリリースされたことにより、この記事があまり参考にならなくなりました。短い命だっ…た…ぜ…
というわけで最新版ruby-processingの導入について書きます。
2.4.0以前との違い
最新のruby-processing 2.4.1では、以前と比べ大きく以下の点について異なります。
- ruby-processingそのものにProcessingとJRubyを含まなくなった
- 上記により、gemコマンドでRubyGems.orgからインストールできるようになった
- 自前でビルドする必要がなくなった
- ruby-processing用の設定ファイルである.rp5rcを作成する必要がある
- PROCESSING_ROOTを指定しておく必要がある
早い話が、手間はちょっと増えたけど全体的にインストールが簡単になりました、ということです。
詳細は以下に記述します。
インストール
gemのインストール
ruby-processing 2.4.1をインストールするには、以下の要件を満たす必要があります。
- ruby 1.9.3以上がインストールされていること
- MacOSXの場合、processing-2.0.3がインストールされていること
- Windows,Linuxの場合、processing-2.1.0がインストールされていること
これらが満たせたら、次のコマンドを実行します。
$ gem install ruby-processing
これでruby-processingのインストールはできました。簡単ですねー。
ですが使い物になるまでにはもう少しやることがあります。
JRubyのインストール
システムにインストールしている人はこのセクションは飛ばしても大丈夫です。
ruby-processingのgemをインストールすると、install_jruby_completeというコマンドが使えるようになるので、これでJRubyのインストールをします。
$ install_jruby_complete
install_jruby_completeの内部ではwgetを利用しているので、wgetが入ってない人は別途インストールしましょう。
.rp5rcの作成
ruby-processing用の設定ファイル.rp5rcを作成します。形式はyamlです。
ruby-processingのコントリビュータであるMartin Proutが、設定ファイル生成用のスケッチを以下に用意してくれています。
また、これを使わなくても、以下の手順で手で作成することもできます。
まずは以下のコマンドなどでファイルを作成します。
$ touch ~/.rp5rc
次にこのファイルをエディタで開いて、こちらを参考に記述します。
僕はUbuntuなので、以下のようにダウンロードしたprocessingを展開したパスになりました。
PROCESSING_ROOT: "/home/hoshi/local/lib/processing-2.1"
以上でインストール完了です。
rp5コマンドを叩いてみて、何も警告がなければOK。
$ rp5 -v Ruby-Processing version 2.4.1